それによると、この研究はWHO(世界保健機構)と携帯会社が共同で設立した研究チーム「インターフォン・プロジェクト」により進められたもの。1998年から世界13カ国で調査し、1万2800人にインタビューを行った。
10年の歳月と2000万ポンド(約30億円)を費やした結果、携帯電話を多く使用する人は、そうではない人に比べて腫瘍の発生率が50%以上高いことが判明。発生しやすい腫瘍の種類は、脳腫瘍3種類と唾液腺腫瘍(だえきせんしゅよう)1種類だという。
研究チームのリーダーであるエリザベス・カーディス博士は「携帯電話の使用を禁止することはできないが、せめて子供には携帯電話を持たせないようにするべきだ」と主張している。
今や、日本の人口の約90%にまで普及している携帯電話。老若男女問わず、「どこへ行くにも携帯する」という人がほとんどなのではないだろうか。それを禁止するとなると日常生活で困るというだけでなく、不安感など精神的トラブルも多発しそうだ。しかし、命あっての物種。禁煙ブームに引き続き、禁ケータイの時代はすぐそこかもしれない。
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